
軽井沢や志賀高原、箱根や逗子、熱海や伊豆、那須、湯布院など、日本国内には多くの魅力的なリゾートエリアが存在します。
そうした場所にセカンドハウスを構えて過ごすリゾートライフに憧れている方も多いのではないでしょうか。しかし、別荘の購入には利点がある一方、マイナス面も少なからずあります。
この記事では、別荘購入前に把握しておきたいメリットとデメリットについてご紹介していきます。
定住しない!それが別荘
別荘とは、長期休暇時のリゾートや避暑などを目的に、海やスキー場、温泉がある場所や、夏でも過ごしやすい土地に所有する家のことです。
普段生活している家はそのままに、一定期間のみを過ごすことが目的のため、定住しないことが前提といえます。
都市部の喧噪から離れ、豊かな自然の中でゆったり過ごしたいという方にとっては非常に魅力的な買い物ではないでしょうか。
資金不足ならリゾートマンションも選択肢に
別荘の購入でもっともネックとなるのが資金面です。
一戸建てのリゾート物件の場合、土地代プラス建物代という決して少なくない費用が必要です。その上、希望のエリアでちょうどいい土地が見つからないということもあるでしょう。
もしも予算的に別荘が難しいならば、リゾートマンションという選択肢があります。
リゾートマンションとはその名の通り、リゾート地に建設された分譲マンションのことです。
別荘同様、避暑や保養が目的、もしくは週末のみ田舎暮らしを体験するためにセカンドハウスとして利用する人も多いです。
現在あるリゾートマンションに、新築はほとんど存在しません。多くはバブル期に建てられたものをリノベーションした中古物件です。
そのため、価格は通常の別荘と比べると非常にリーズナブルです。
また、一度購入してしまえば自分のものなので、ホテルよりもずっと気軽に利用できます。一般のマンションとは違い定住者の割合が少ないので、隣人トラブルが起こりづらいというメリットもあります。
自由気ままにリゾート地で自然やスポーツを楽しみたい、という方にはおすすめの買い物といえるでしょう。
ただし格安物件の場合、築年数が古く高額な維持費がかかる、プールや温泉などの共用施設の管理が行き届いていないなど、何らかのデメリットを抱えている可能性があるので注意が必要です。
問題のない物件であっても、維持費や修繕費、固定資産税など、購入後にかかる費用もあるので、そのような情報を把握して、よく検討してから購入することをおすすめします。
戸建ての別荘を購入するメリット
せっかく憧れのリゾート地に不動産を購入するなら、やはり戸建てがよいと考える方もいるでしょう。
ここでは、戸建ての別荘を購入するメリットについてご紹介します。
好きな場所に自分好みの空間を作れる
戸建て別荘を購入する大きなメリットは、好きな場所で注文住宅のような自分の理想とする空間づくりができるという点でしょう。
同じ一軒家でも賃貸物件では、壁や床まで何もかもを自分の思い通りにするわけにはいきません。また、生活の拠点となる自宅の場合、持ち家だとしても生活のしやすさを重視するためインテリアにこだわり切れない部分もあるでしょう。
その点、戸建て別荘なら、すべてを自分好みにすることができます。
海や山を望めるお風呂、こだわりの映写室など、自分や家族の希望を詰め込んだ別荘でリゾート生活を思いのままに過ごせます。
思い立ったら行ける
戸建て別荘なら、オン・オフシーズンを気にせずに、思い立ったら即行って利用できます。
ホテルや旅館などの宿泊施設のように、もっとも利用したい夏休みなどの大型連休に予約がいっぱいで宿泊できないということもありません。心ゆくまで長期滞在を満喫することが可能です。
別荘を持てば、急な休みが取れたときなども、日程や人数を気にせず予約なしでリゾート地に泊まれるのは大きなメリットといえるでしょう。
いずれ住まいにすることも考慮できる
退職後は都会を離れて、自然溢れる土地でのスローライフを考えている方もいるでしょう。
その点、戸建て別荘を所有していれば、そこをいずれ定住地にする選択もできます。
年に数回その土地に通っていれば、生活の場としてのイメージも湧くはずです。
全く知らない土地で田舎暮らしを始めるよりも、ずっと定住しやすいといえます。
リタイア後、田舎で悠々自適に暮らすことを考えているなら、いずれ住まいにすることも視野に入れて物件購入をすると良いでしょう。
戸建て別荘を購入するデメリット
理想のリゾート暮らしを叶えやすい戸建て別荘ですが、デメリットもゼロではありません。
ここでは、戸建て別荘を購入する前に注意しておきたいポイントについて見ていきましょう。
自宅と別荘の支払いが必要になる
別荘を購入するためには、それなりの資金が必要です。
一括で払えるほどの余裕がある場合は別ですが、多くのケースでは自宅と別荘のローンの支払いを並行して行うことになります。
そのため、しっかりと購入計画を立てておかないと、二重ローンで普段の生活が圧迫される事態になりかねません。また、それぞれの物件に固定資産税や住民税などがかかることも考慮する必要があります。
さらに、別荘の場合は「住宅」として扱われないため、住宅ローン減税が適用されないという点も注意が必要です。
管理に手間がかかる
戸建て別荘を買ったものの、管理に手間がかかりすぎるため手放してしまうという方は多いです。
建物は定期的に人の手を入れないと、どんどん劣化してしまいます。
そのため、別荘を維持していくためには定期的に「通う」ことが必要です。
建物の劣化を防ぐためには、1ヶ月に1~2度の訪問が理想的です。1年に1回程度しか訪れないという場合は、管理を誰かに任せる必要があります。
別荘所有者にとってリゾートメンテナンスの問題は想像以上に大きいものです。
定期的にメンテナンスを行うためにも、別荘を建てる場合は「通いやすさ」も考慮することが大切です。
購入が不安ならリゾート会員権がおすすめ
「リゾート地に物件を持ちたいけれど、購入するのは不安…」という方には、リゾート会員権がおすすめです。
リゾート会員権とは、リゾートホテルなどのリゾート施設を共同で所有する権利です。
富裕層向けというイメージがあるかもしれませんが、別荘やリゾートマンションを購入するよりも負担を抑えて、憧れのリゾート地を満喫できます。
また、リゾート会員権なら全国各地にある複数の施設を利用できる場合がほとんどのため、毎回同じ土地ばかりで飽きるという心配もありません。
具体的なリゾート会員権のメリットは以下になります。
自分で管理しなくてよく、セキュリティ面も安心
別荘は管理がネックと考えている方は多いでしょう。また、管理不足の場合、人がいない時期に空き巣などのトラブルが起こる可能性もあります。
一方、リゾート会員権を利用すれば面倒な管理は不要です。
会員費にあらかじめ管理費用が含まれているため、自分で管理する必要はないからです。
また、いつ行っても整備された環境で過ごせるという点も大きなメリットでしょう。
さらには、管理者が常駐していたり、建物内に入れるのは会員や関係者に限られていたりなど、セキュリティ面も安心です。
日本各地のステキなコテージや豪華ホテルに泊まれる
多くのリゾート会員権の場合、日本各地の人気リゾート地にリゾート施設を所有しています。
そのため、リゾート会員権さえあればさまざまな土地のコテージや会員制リゾートホテルを利用することが可能です。
これは、持ち家の別荘や賃貸リゾートではなかなか得られないメリットです。
また、会員権のグレードによっては、海外の施設を利用できる場合もあります。
個人所有の別荘の場合、複数所有でもしない限り、毎回同じ場所に行くことになるため飽きる可能性があります。引っ越しなど生活拠点の変化により別荘に行くのが難しくなり、年々利用機会が減るケースも珍しくありません。
さまざまな場所でバカンスを楽しみたい方にとってもリゾート会員権はぴったりといえるでしょう。
利用料金が抑えられる場合もある
リゾート会員権は共同で権利を持つというシステム上、多少利用日数を制限されるという面はありますが、個人で別荘を持つよりはリーズナブルということはご承知の通りです。
さらにリゾート会員権は、ホテルや旅館に宿泊するよりも利用料金が安く済みます。
露天風呂客室付きのスイートルームと同等の部屋が、リゾート会員権の対象施設なら相場より安く利用できるというケースも珍しくありません。
旅行好きの方なら、毎年の旅費がそれなりにかかっているのではないでしょうか。
その分リゾート会員権をうまく利用することで、費用が抑えられるかもしれません。
日常の住み家以外に非日常の癒しを得られる別荘を持ちたいと考えている方にとって、費用や管理の手間などは、実現を妨げる大きな壁でしょう。
それなら会員制リゾートを選択肢に入れませんか?あなたが求める癒しの形にぴったり合い、費用や管理面もクリアするサービスが見つかるかもしれません。